ヒューマンビートボクサー「TATSUYA」×terpsi|スペシャルインタビュー|(後編)


ヒューマンビートボクサー「TATSUYA」×terpsi|スペシャルインタビュー|(前編)では、彼がヒューマンビートボックスを始めた理由からダンスとの意外な接点など、普段は絶対に聞く事ができないことを多く聞く事ができました。

そして本日公開するヒューマンビートボクサー「TATSUYA」×terpsi|スペシャルインタビュー|(後編)では、「一般社団法人日本ヒューマンビートボックス協会」や『JAPAN BEATBOX CHAMPIONSHIP』発足の理由から“これからのビートボックスシーンを担う男”の夢まで大変濃い内容となっております!

ぜひお楽しみ下さい。

Q.TATSUYAさんが設立された「日本ヒューマンビートボックス協会」は具体的にどのような仕事をしているのですか?
TATSUYA
日本一のビートボクサーを決めるイベント『JAPAN BEATBOX CHAMPIONSHIP』の運営や、ビートボックスに関するプロモーション、企業プロモーションのプロデュース、ディレクションとか、トラック制作したりとか、あとはライブもやってます。ビートボックスに関することは全般やっていますね。マイク販売したりとか(笑)

Q.協会を立ち上げられたのはいつ頃だったのですか?
TATSUYA
24歳の時なんで、2009年とかです。
たまたま、24歳の時に、世界大会に出たんですよ。その当時はまだちゃんと日本にビートボックスの組織がなかったんです。でも自分の知り合いに海外のオーガナイザー、世界大会のオーガナイザーと連絡を取ってた人がたまたまいたんですよ。
でも自分が24歳の時に出た世界大会が、「出たいから出して」ってその人に言ったら出れちゃうような大会だったんですよね・・・。結局ライブ枠で出演させてもらったんですけど、こんな安易なシステムで世界大会出ても気持ちよくないなと。だから、ちゃんと日本一を決めて、世界大会に出るっていう仕組みを作んなきゃだめなんじゃないかなと思って、当時ペーペーで全然有名じゃなかったんですけど、日本に帰って先輩方に頭下げて「協会を設立させて欲しい」ということを言って、初めた感じです。

Q.世界大会に実際一回行ってみた時に問題を感じたんですね。でも様々な困難もある中で、どうして法人を立てようと思ったんですか?
TATSUYA
“ヒューマンビートボックス”っていうブランド自体を高めていかないと、結局生活するのが難しいなっていうことをずっと感じていて、「どうしたらビートボックスっていうブランドが向上するか」ってことを考えたら、社会的にしっかりしている組織が存在していないと、企業も動かせないし、お金も動かない。ただの遊びに思われちゃう。
それが会社として、法人として「日本ヒューマンビートボックス協会」を設立しようと思った一番の理由ですね。

Q.信頼性の点ですね。プレーヤーとしても法人としても活動するのは大変だったんじゃないですか?
TATSUYA
きつかったですね(笑)プレーヤーとして活躍してないと、プレーヤーに対して説得力がなくて、示しが付かないんですよ。
お前はお金のためにやってるだろ!」みたいな。だから、威厳を残すためにも、プレーヤーとしてもしっかりして、会社としてもしっかりしてっていう道を無謀ながら進んでいった感じですね。

Q.その後、しっかり“日本一”のタイトルも獲ったんですね・・・!
TATSUYA
そうですね。獲りましたね。
大会は2009年から準備し始めて、2010年から日本一のビートボクサーを決める『JAPAN BEATBOX CHAMPIONSHIP』を始めたんです。
2010年はチームでは優勝出来たんですけど、ソロでは負けちゃって。その結果が出た時に「チームでは優勝できたけど、ソロで勝ちてえな」って思って、めちゃくちゃ努力しましたね。その努力が報われて次の年ソロで勝つことができました。

Q.さすがですね・・・!でも大会に向けてビートボックスの練習だけじゃなく、イベント運営も担当しなきゃいけなかったんですよね?
TATSUYA
そうですね。それに元々大会を開催すること自体が費用的に難しかったんで、1年目と2年目はバイトしてそのお金を全部大会につぎ込んでやってたんですよ(笑)
正直辛かったですね。しかも、いきなり「日本一を決める大会をやろう!」なんて大きいことを言っても誰も付いてこないなっていう実感もあったんです。でも、やっぱり継続が大事だなと思って、絶対3年間は『JAPAN BEATBOX CHAMPIONSHIP』を続けようと思ってました。

Q.協会設立当時にも協力してくれる人達はいなかったのですか?
内輪はほぼゼロでしたね。最初に協会をたてようと思ったとき、あまりにも突然の提案で先輩たちは協会が出来た後のことがイメージできていなくて、「堅苦しく縛られちゃうんじゃないか」っていう思いがあって、ほぼ全員に反対されたんですよ。逆に僕もいきなり言われていたら、そう感じていたかもしれません。でもその一番トップの方が、「やらしてみればいいんじゃん?」って言ってくれて。
その場にいた全員に、「とりあえず3年間やって、その3年間にトラブルとか一個でもあったらすぐやめるし、無かった方がよかったなって思ったらすぐやめるんで、3年見ててください」って言ってほぼ僕の独断で『JAPAN BEATBOX CHAMPIONSHIP』は始まりました。当時、先輩方に不安や迷惑をかけしてしまいましたが、何も言わず無知で無力な自分のことを支えて頂いて、本当に感謝しています。

Q.たしかに、協会っていったら制限が生まれるイメージがありますもんね。
TATSUYA
そうですね。実際そんなことなくて、活動しやすくなるし、一カ所にお金が集まることで大きなことが出来たり、海外からも審査員を呼べたり。

Q.協会設立などのTATSUYAさんの活動はやはり“ビートボックス普及”のためなのですか?
TATSUYA
正直、いま優先すべきことは、「普及のため」ということではないんです。というのも、色んな発展してきたシーンを見て分かるんですけど、質が高くて本当に良いパフォーマンスは勝手に広まるんですよ。YouTubeとかでも気軽にヒューマンビートボックスが見れるようになったし。当時僕が始めたとき全国に30人くらいしかいなかったのが今は4000人もいるんですよ!
でも自分はそこに至るまで、「ビートボックスを広める」ということに関しては特に重点をおいてないんですよね。じゃあ何をしているかっていうと、ビートボックスが広まった後に、ちゃんと将来目指すゴールをつくるっていうことをしてます。

やっぱり、自分の子どもが「ビートボックスをやりたい」って言ったときに、「ビートボックスは未来が無いから野球やれよ」ってなったりするじゃないですか。
それってやっぱりすごい悲しいんで、ビートボックスも仕事として成り立って、プロを目指しても恥ずかしくない状態っていうのを作ってあげたいなっていうのを思ってるんです。
僕じゃなくても日本にはカッコいいビートボクサーがいて、そのビートボクサーがライブをやってるのを見て「ビートボックスを始めたい」って思ってくれる人はいっぱいいると思うので、広めるという役割は、既に沢山のビートボクサーが果たしてくれているんですよ。だから、僕がやらなくても、と思っています。

実際に今、ビートボックスがいきなりブームになったら対応できないと思うんです。だから実はメディアのコントロールとかもしているんですよね。
それと、カルチャーとしてある程度のクオリティーに自信が無いと見ている側も楽しめないので『JAPAN BEATBOX CHAMPIONSHIP』でもメディアの露出に関しては、去年の『JAPAN BEATBOX CHAMPIONSHIP』では初めてテレビカメラを入れたんです。

Q.カメラを入れた理由を聞かせてもらっても良いですか?
TATSUYA
元々「これは絶対面白い!」って確信して始めたイベントだったんですが、お茶の間の方に見せるとなるとクオリティの面で難しくて、
日本一を決める『JAPAN BEATBOX CHAMPIONSHIP』って、実は結構コアな内容なんですよ。でも、その内容で一般の人達にも受けて、認知されてきているから、こういう世界をあるんだよっていうのも、メディアに出していいかなと思ってカメラマンに入ってもらってメディアに出したんです。
これからは一般の方にも楽しんでもらえるビートボックスと、ビートボックスというカルチャーを知ってもらうという両側がどんどん露出できると嬉しいですね。

TATSUYAさん3
Q.TATSUYAさんの中で、確立したいビートボックスシーンはあるのですか?
TATSUYA
アーティストとして、ミュージシャンとして、パフォーマーとして、アスリートとして、それぞれが世界で通用する実力のあるビートボクサーが育つ環境と、職業として確立するシステムが出来て、プロになりたいわけじゃないけどビートボックスを楽しみたい人たちが気兼ねなく自由にビートボックスを楽しめるという環境を確立していきたいですね。
それと、「あいつはダサい」とか「あの人の方が上手い」とか、同じビートボックスだけど、それぞれジャンルとそれに付随するカルチャーと必要とされる要素が違う人を比べて批判するシーンではなく、自分のやっていることにプライドを持ちつつ、同じビートボックスで繋がっている同志としてお互いをリスペクトし合えるシーンにしたいです。

Q.では、TATSUYAさんの今後の展望を教えて頂けますか?
TATSUYA
長いスパンで見ると、ビートボックスを含め、ダンスなどの他のストリートカルチャーがそれこそ、オリンピック競技とかフィギュアスケートとかと社会的に変わらないくらいの認知度があって、質の高いカルチャーを作っていけたらなという思いがありますね。

Q.長いスパンの目標を考えた上で、今年の目標だったり、実現したいこととかはありますか?

TATSUYA
そうですね。この前世界大会に行って来た時に、初めて日本人で世界大会第4位になったんですよ。日本人が海外で一勝することってなかったんで、今までにはあり得ない結果だったんですよ。それからようやく海外で「日本人いいじゃん!」っていう認識の仕方をしてくれるようになってきたんです。そうやって、まずプレーヤーとして受け入れてもらって海外とのコミュニケーションを取るようにして、近い将来、来年再来年はアジア大会をまとめて行きたいなと思っています。

結局日本で、パフォーマーとかが食べて行くのって難しくて、そのためには海外に出て行く道を、作ってあげないとつぶれちゃうんで。早くその道を早く作りたいですね!

Q.海外に出た方がビートボックスで食べていける確率は高いのですか?
TATSUYA
日本と海外とではビートボックスに対しての価値観が違うんですよ。「面白いねー」だけじゃなくて、「これはすごいから、おれはお金払うよ」っていう。ストリートでパフォーマンスをしてチップをもらう“バスキング”っていう文化があって、海外ではそれだけで生活している人も沢山いるくらいエンターテイメントに対してお金を払う文化が根付いているんですよね。

Q.日本だったらそれは厳しいですよね
TATSUYA
日本は芸術に対して、「それをやったから社会的に何になるの?」っていうところの理解がまだないことと、海外は「アーティストが成功することによって、国の価値観が高まる」って考えてる違いがあるので、まだ日本では難しいですね。国によってはアーティストに対して国が支援したりするんですよ。日本はスポーツ選手に対してそのような支援をするけどビートボクサーには当然そのような支援はありません。
それって何でかって言うと、日本人スポーツ選手が金メダル獲得などの活躍をすると日本の国益に繋がるじゃないですか。現状ビートボックスシーンだけじゃなく、他のストリートシーンがまだまだここまで来ていないので、将来はオリンピック競技とかスポーツ選手とかと社会的に変わらないくらいの認知度で多くの方々から応援してもらえるような環境を作って、そして、それぞれがそれぞれの価値観を持って心から楽しいと思えるような質の高いカルチャーを作っていけたらなと思います!
あとは一日でも早く先輩方やご協力して頂いてる皆さんに恩返しがしたいですね(笑)

お忙しい中貴重なお話を聞かせて下さってありがとうございました!TATSUYAさんの事をもっと知りたいという方は下記からご覧になれますので興味のある方はぜひ!

インフォメーション

▶︎TATSUYA Twitterアカウント
 https://twitter.com/tatsuya_beatbox

▶︎一般社団法人日本ヒューマンビートボックス協会HP
http://www.japanbeatbox.com/

▶︎JADE公式サイト
http://www.jade-shoes.com/

▶︎JADEオンラインショップ
http://shop.jade-shoes.com/

▶︎JADE Twitterアカウント
https://twitter.com/jade_shoes

▶︎JADE Facebookアカウント
https://www.facebook.com/JADESHOES

▶︎JADE Instagramアカウント
http://instagram.com/jade_harajuku

▶︎JADEアメーバブログアカウント
http://ameblo.jp/jade-2013/