Achi × TERPSIスペシャルインタビュー!


本日は、東京のダンスシーンを代表するAchi(SHOWGUN、Rock Wilder)にインタビューさせていただきました。最近一般層の方からも注目されているダンスシーン。ダンサーが「ダンサー」ではなく1人の「アーティスト」として活躍するだろうと言われている中、自身の所属するダンスチーム「SHOWGUN」がHIPHOP界のカリスマ、Zeebra氏率いるレーベル「GRAND MASTER(グランド マスター)」に1組の「アーティスト」として所属し、これからのダンスシーンを良い方向に向かわせ、多くの方から支持されているダンサー「Achi(アチ)」へのインタビューです!

10/18(土)に名古屋で行われる、ストリートダンスをコンセプトにしたシューズブランド「JADE」主催のSPECIAL WORK SHOPを控える彼に、WSへの思いから、ダンスを始めたキッカケなど。普段のショーケースやダンス動画では伝えることのできないこと、普段は絶対に知る事ができないようなことを様々お聞きしてきました!

ぜひお楽しみください!

Q.では、まずはじめにAchiさんがダンスを始めたキッカケを教えてください。
Achi
ダンスは高校生の時に深夜番組の『RAVE2001』を見てかっこいいな。と思ったのがキッカケだったんだけど、当時はサッカーをやってたからダンスは見る程度のものだったんだ。でも、大学生になった時に続けてたサッカーにあきらめを感じる中で、自分が通ってた筑波大学のダンスサークル「Real Jam」のパフォーマンスを見て、カッコ良くてダンスをやろうと思いました。

Q.では、大学からダンスをやり始めてから「ダンスで飯を食っていこう!」と決心したのはいつ頃だったんですか?
Achi
大学いるときは別にダンサーになりたかったわけではないんだけど、大学4年間のうちに絶対に成果を出そう!っていうことを決めてたんだ。

その頃って今みたいにTwitterとかSNSで情報交換とかできない時代だったから、茨城のダンスシーンって外部との情報交換が少なかったんだよね。閉鎖的っていうか。だから、コンテストに出て成果を出しでもしないと無名の自分達の努力を認めてもらえる機会が無かったから、「大学4年間のうちに絶対に何かしらのコンテストで優勝しよう。」ってことを決めてました。

もしこの目標が大学4年間のうちにうまく達成できたら、ダンスに区切り付けて学校の体育の先生になろうと思ってた。でも反対にこの目標が達成できなかったから茨城から東京に出てこようと決心したんだ。

Achiインタビュー

大学3年生の時に大学生と専門学生対象の『BIGBANG』っていうイベントの東京の第一回の時に俺が優勝したんだよね。それから『JAPAN DANCE DELIGHT』の東京予選とかにも通過できるようになってて、俺らの「stack’s」っていうダンスチームの名前も知れ渡って来たんだよね。
そんな時期に『TOKYO DANCE DELIGHT』にチームで出た時に、「絶対通過するだろう」っていうことを周りの人が言ってくれてて、期待を背にコンテストに望んだんだけど結局入賞すらできなかったんだよね。
自分らも正直通過するつもりで出場してたから「自分らがやってきたことって一体なんだったんだろう」って思っちゃって。そうじゃないですか?コンテストに負けると自分達のやってきたことを否定された感じがして。

そうなった時に「誰にでも認めてもらえるようなダンサーになるまではダンスやめられないな」っていうことを思って、学校の先生をあきらめて茨城から東京に上京してきた感じです。

Q.その当時の動画ってまだ残ってるんですか?
Achi
あるよ!(笑)昔はビデオに撮った後、VHSに入れてたんだけど、生徒が当時のダンス動画が入ったDVDを持ってたんだよね!めっちゃビックリした!
当時のチームメイトのレッスンに行ってたみたいで、そのチームメイトから流出したらしい。そのDVDを俺が生徒から借りて見る。っていうのは変な感じがしたな(笑)
で、家のVHSなんて10年くらい見てなくて俺の当時のダンスなんて見る事無かったけど、この間久しぶりに見たらすげー凹んだ(笑)

一同 (笑)

Achi
「あぁ、こんなんか・・・」って感じだったね(笑)

Q.Achiさんは色々なメジャーアーティストのバックダンサーとしても活躍されてると思うのですが、最初にバックダンサーをやることが決まったのはいつだったんですか?

Achi
今から9年前だね。その時w-inds.の演出をしてたOHJIさんからオーディションを受けないかって誘われて、その時に運良く通過して今もずっと関わらせてもらってますね。2005年から4、5年はずっとw-inds.をやらせてもらってたかな。そこからは専属では無いんだけど、ツアーだったり、大きいイベントの時にバックダンサーとして色んなメジャーアーティストと一緒にLIVEさせてもらってます。

Q.では、今のダンスシーンはバトルダンサーはバトルにしか出ない。バックダンサーはバックダンサーしかやらない。みたいな傾向にあると思うのですが、Achiさんがメジャーシーンでもクラブシーンでも活動する理由は何かあるんですか?

Achi
どっちの現場でも学ぶ事が多くて本当にやりがいがあるんですよね。
バックダンサーで学んだことをクラブでのショーケースに活かしたり、クラブシーンで培ってきたスキルをバックダンサーの振りの中で披露したり。そういうのが楽しかったりしますね。

バックダンサーって人に言われた振りとか、自分がやりたくもないような普段とは違うジャンルの踊りをさせられるイメージがあって、時には「バックダンサーなんてどうせアーティストの後ろでしょ?」っていう意見を耳にすることがあるけどそれは違うと俺は思ってる。

アーティストの中にも本当色んな人がいて、自分の意志をつらぬいてパフォーマンスしてるアーティストさんはたくさんいる。
特に、俺が今まで深く携わって来たアーティストの「東方神起」「AK-69」「w-inds.」からは自分達の思い描いてるビジョンていうものをすごく感じて、「こういうことをつらぬいて、こういうパフォーマンスをする!そのパフォーマンスを見せて色んな人に夢を与えたい」って強く思ってるアーティストなんだ。

アーティストさんがいて、その人の曲があって、振り付け師がいて。ダンサーは振り付け師の振りをステージで披露して、すぐに「お疲れ様でしたー」ってそれっきりになるアーティストもいるけど、今まで俺が一緒にやらせてもらってるアーティストさん達は「色んな人に夢を与えたい!」っていう思いが強くて、アーティストの理想のパフォーマンスをするにはダンサーの力が必要だと思ってくれてる。本当に今まで出会ってきたアーティストさんには感謝してます。

そういう人達と一緒に仕事をしてると、そのアーティストの思い描いてる作品に対して自分のダンスが作品の一部になっていく感覚になるから、そのために日頃から色んな感性をストックしておきたいし、自分は今までアーティストとの関わりからいろんなものをもらっていますね。
バックダンサー

Q.では、クラブシーンの醍醐味を教えて下さい。
Achi
クラブシーンはいつも新しいことが起きてるのが本当面白いと思いますね。自分が思ったことをやりたいようにできるからだと思います。だから自分の中ではクラブシーンは実験の場。自分を試す場所だと思っています。
イケてるもの、かっこいいものに対して常に敏感な場所。常にそうあってほしいとも思ってるしね。自分とはまた違った感性を持ったダンサーが自分では思いつかなかった表現をしてびっくりすることもいっぱいあるし、俺がまだ知らないダンスチームがめちゃくちゃかっこいいダンスをしてることもいっぱい。だから常に刺激がある。「アンダーグラウンドが時代の流行を作り出す」っていう言葉が昔からあるけど今もそこは本当に変わらないと思います。そこの空気感をビンビンに感じてたいなと思うからクラブシーンでの活動もやめられないですね。

でも、使いたい曲を使って自分のやりたいダンスでクラブのショーケースに出ても、お金を稼ぐことにはあまりつながらない。だけどそういうことじゃなくて、自分の生活とか、自分の睡眠時間を削ってまで作品を作り上げて、あそこのステージに立って自分を磨き続けている人がいっぱいいる。そういう所に俺は輝きを感じるんだよね。
だからそうやって頑張ってる人達にはこれからもステージに立って欲しいし、立つべきところに立って欲しい。クラブのショータイムの時間って自分の大切なことを削って出てくる“努力の結晶”みたいなものが集まってるから輝きがあるんだと思う。

そういうところが俺がクラブシーンでも活動し続ける理由かな。「あー、俺ダンスで生きてるわ」っていうライブ感って言うの?それも味わえるしね。
損得で考えたら「いや、金にならないから・・・」「深夜練キツいから・・・」「クラブなんてタチ悪いから・・・」とか割り切っちゃう人多いけど簡単にそう言えることでもないと思う。

Q.では、逆にメジャーシーンとクラブシーンで活動する上で大変な事はありますか?
Achi
すげー大変!!!正直。

Achi
体がついていかない時はあるね。シフトの組み方間違えたー。みたいになる事は多い。かと言って立ち止まる気はないので気力で乗り切ってます。

11時から18時までリハーサルをやって、間に合うから21時からレッスンやって、その後深夜練。みたいな週が続く事はよくありますね。
でも、ダンスで自分の生活がこうやって回っていく事は本当に幸せなことですね!

そういう生活を送ってるから体の休息と体の維持をしっかり徹底してます。別にストレッチ教室に通ったり、ヨガの教室に通ったり特別なことはしてないけど日々のストレッチは欠かさないし、トレーニングも欠かさない。

Achiインタビュー2
でも実はこうやって普段から気を付けてるのは今のためにやってるわけじゃないんだよね。長く踊り続けるために今保険料を払ってる感覚。俺は今33歳なんだけど今まで大きなケガをした事がないんですけど、それっていうのは今までトレーニングをやり続けた結果なのかなと。

なかなか人間って先の見えないものに自分の何かを費やすってことは苦手なので、筋トレとか途中でやめちゃう人とか多いと思うんですけど、ダンサーとしてこれからも乗り続けなきゃいけないので今も頑張って続けてます。

Q.話が変わってしまうんですけど、18日(土)にJADE PresentsのSPECIAL WSが開かれる名古屋にはよく行かれるんですか?
Achi
そうですね!人生で一番行ってるんじゃないですか?(笑)『スーパーチャンプル』でも行ってたし、ツアーでもよく行かせてもらうし。そう、そこでWSをやらせてもらうこともあるからダンサーと触れる機会があるんだけど、今の名古屋のダンスシーンは面白いですね。スタイル的にも東京と変わらないことをやってるので見てて楽しいですね。

だから18日のWSでは、名古屋をさらに盛り上げるために自分が東京で日頃積み重ねて来て発信しているものを

ぶち込んでやろうかと!

一同 (笑)

Achi
そういう感じですね。WSもレッスンと変わらず90分しか無いから詰め込めるかな?って事も思ったんですけど、名古屋のダンサーのレベルも本当高いので存分に詰め込みたいですね。特にキッズダンサーから高校生のダンサーがレベルが高いのでこれからその世代が楽しみですね。自分も楽しみですが、名古屋の方も楽しみにしてくれてると嬉しいです!
Achi WS

Q.今回のWSはJADEのサポートダンサーとして行かれると思うんですけど、“サポートダンサー”とは具体的にどんなことをされてるのですか?
Achi
靴を履いてPVに出演させてもらったり、福岡で行われたJADE CUPっていうイベントのジャッジをさせてもらったり、靴を試し履きさせてもらったりしてます。

JADEは本当ダンサーの事を考えてくれてるから履き心地が本当に良いです!機能面に関しては他のシューズメーカーと比べても抜群だと思いますね!
ダンスって今はもう必修化もしたからダンスシューズを売り出すところもいっぱいあるけど、1シーズンでそのまま売らなくなっちゃうことが多い印象があるんだよね。でもJADEは息長くこうやってダンサーの足下をサポートしてくれてるから本当にありがたいです。

サポートダンサーをやってて思うのは、JADEを知ってるダンサーはJADEの靴を消費者の目線で見るんじゃなくて、もっと協力者の目線で見るのもありなんじゃないか。って思います。
このシューズをみんなで作り上げていく感覚を持つ事っていうのは重要かなと。

Q.サポートダンサーとしてJADEの商品動画を見てAchiさんファンからの反響は結構あったんですか?
Achi
まあ結構あったと思います。ああいう動画って東京に住んでるダンサーよりも地方のダンサーの方が見てるみたいで地方に行った時にはJADEの靴を履いてる子を見る機会は多いですね。

Q.Achiさんのようにダンサーが「ファンを付ける」っていうことは本当に難しいことだと思うのですが、どのようにしたら自分について来てくれるファンが増えると思いますか?
Achi
自分がダンスを発信して「かっこいい!「自分も踊りたい!」って思ってくれる人を常に大切にするっていうことは心がけてますね。
自分のダンスを大勢の人に見てもらうことも必要だけど、俺はそれを一番望んでるわけじゃないんだよね。

「Achiさんのダンスが好き!」って言ってくれる人が1人でもいてくれたら、その人との関わりを大事にして、その輪が広がってくれたら良いなと思ってる。だから大勢の人に見てもらいたいっていう気持ちは正直ないに近いかな。

生徒と関わる時もそうなんだけど、レッスンで人をものすごい集めたいわけじゃなくて、生徒1人1人との時間を大切にしたい気持ちの方が強い。だから、自分のダンスを好きで見てくれてるファンの人達も同じようにちゃんと1人1人を大切にしたいと思ってます。

もともと茨城から誰も知り合いがいない中に飛び込んでいったんだけど、Twiggz FamのJUNさんとかにすごく助けてもらって自分の活動の場を広げてくれたっていう部分があるから、
人とのつながりっていうのは本当に重要だから常に感謝してます。人との繋がりに助けられたことしかないですね。

Achi-インタビュー3

 

Q.では、他のダンサーと比べてみた時に自分にしかないと思う点を教えて欲しいです。
Achi
自分がかっこいいと思ったことをダンスに乗せて発信してるダンサーっていっぱいいるじゃないですか。例えばStudio S.W.A.Gを経営してるDeeもそう。自分がやりたいものだけをあの“川崎”っていう土地で貫いて、自分のスタイルだけであそこまでのスタジオを作り上げて来たし、s**t kingzとかBeat Body Boiとかが自分のやりたいことだけが詰まった公演をやったり。そういう自分がやりたいことだけを貫くってことは本当にかっこいい事だと思う。
そういう、下の世代から段々と、自分のスタイルをしっかり形にしているダンサーが増えてる中で、自分にしか発信できないこと、自分にしかできないスタイル、自分にしか伝えられないひと、やり方。そういうのは常に意識してる。

俺は色んなダンスが好きで、見るのもやるのも好き。もっと広い視野で色んなダンスを見てその感覚すべてを集めて「Achi」っていうダンススタイルになればいいかなと思ってる。LOCKもPOPもHOUSEも好き。でもPOPPERじゃないからPOPはやっちゃいけないとか、HOUSERじゃないからHOUSEはやっちゃだめとかじゃなくて、本質的にダンスが好き。ダンスは何でも好き!(笑)

Q.では、未来のダンスシーンを担うダンサー達に向けて何かメッセージがあれば教えて下さい。
Achi
レッスンを受けてるダンサーだけじゃなくて、先生としてダンスを教えてる人すべてに関わることだと思うんですけど、ダンスをする本質の楽しさっていうのをちゃんと味わって欲しいかなと思いますね。自分的にうまく行ってない時にダンスがつまらなくなってやめちゃう人はダンスの本質をちゃんと味わえてないってことじゃないですか?

音楽があって、その音楽に対して動きを付けて一体化する。っていう原始的な感覚だったり、ダンスをすることで「かっこわるいなー。ダサいなー。」っていう自分をかっこ良くできるのがダンス。そういうダンスの本質をちゃんと味わうのが必要だと思う。

あとはダンスを通して負けたくない事、自分がつらぬきたい事から目を背けずにそこに立ち向かっていってレベルアップさせることもダンスの醍醐味だと思う。

この“レベルアップさせる”ってことはHIPHOPそのものだと俺は思ってるんだよね。
HIPHOPを作り上げて来た人達は人種差別とか貧困に立ち向かってレベルアップしようと「HIPHOP」っていうものを作り上げた。
それと一緒で俺らは、負けたくない事、自分がつらぬきたい事に立ち向かって、今の自分よりレベルアップするために「日本のダンサーとしてのHIPHOP」っていうものをそれぞれが作り上げて良いと思ってる。

それを常に俺は行動で示したいし、みんなにもそうあって欲しいっていう気持ちがある。

そうやって何か壁にぶつかった時にそれをしっかりと乗り越えていけば、その先に自分の立ち位置もあると思うし。もちろん俺も最初からうまくいった人じゃなくて、色んな困難があって今があるし。若い子にはレベルアップするためのパワーを常に持っていて欲しいと思いますね。

自分は常に自分に満足しないから常にアンテナを張り続けて色んなジャンルのダンス動画を見たりして、レベルアップを常に狙ってます。

Q.最後になりますが、今後のAchiさんの目標を教えてください。
Achi
今まで俺が積み上げて来たダンスのスキルだったり、ダンサーとしての心構えとかを下に受け継いで、もっともっとダンサーが活躍できる場を作っていけたら良いと思います。今自分はアーティストとして活動させてもらったり、先生としてダンスを発信させてもらえてるから、俺のそのダンスがみんなのためになればと。それで「Achiさんみたいに頑張ってればダンサーとしてご飯が食べられるんだ」とか思ってくれるような1つの目印みたいな人間になれれば良いかなと思います。
だから俺は常にレベルアップをしてその姿勢を見てくれる人に影響力を与えられればって思います。

貴重なお話ありがとうございました!

AchiさんのWS情報はこちら

【JADE presents SPECIAL WORK SHOP in 名古屋】

10/18(sat)&10/19(Sun) @ madras 6F Showroom

JADEサポートダンサー WOWZ&ACHI をはじめとした、AIKO、DEJIの4名のダンサーが集結し、workshopを開催!!

限定30名!ご予約はお早目めに!

10/18(Sat)
1st lesson 14:00〜15:30 ACHI
2nd lesson 17:00〜18:30 WOWZ

10/19(Sun)
1st lesson 14:00〜15:30 AIKO
2nd lesson 17:00〜18:30 DEJI

お問い合わせ&ご予約は、
052-211-6700 まで!(電話は 9:00-18:00 までとなります。)
もしくは、workshop.jade(アットマーク)gmail.com
まで、@ をつけて
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Achi WS